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【深淵オーディオ】アンプ自作 アンプの周波数特性を比較する

今回は、自作VUメーターを使ってアンプの周波数特性を収集し、比較を行います。

比較検証するアンプは3つ。

  • DENON社 PMA-390 33,000円(当時)
  • iPod Dock SpeakerよりTDA7266アンプ(改造なし) 数千円
  • 秋月電子社 PMA8403 D級アンプ 660円

【構成】

周波数特性を図る主役はVUメーターですが、今回は地道に特性を記録します。

そんなことで、一式として、他に、ソース源、電源、非検体アンプ、記録シート、鉛筆が要ります。

ソース源にはiPhone6を使います。記録シートには、10Hz~20kHzまで範囲で1/3 Octet毎にデータ入力欄を設けました。

【接続】

では、iPhoneからソースを呼び出す準備をします。

ソースはefuさんのWaveGeneを使って、1/3 Octet毎に0dbサイン波を用意しました。

これをiPhone6に仕込み、イヤホンジャックからアンプにラインInするよう接続。アンプの出力はVUメーターに接続。

これで、接続完了です。

【調整と検査】

まずは、調整として1kHz信号を再生し、レベル合わせを行います。

0dbピッタリになりました。^^

あとは、順次再生して、周波数毎のVU値をシートに記録すればOKです。

【結果と評価】

3台分のデータが取れましたので、記録値をエクセルに流し込んでみました。

しっかり周波数特性が測れてます。^^

Amp.1(iPod Dock TDA7266)、Amp.2(PMA8403)、Amp.3(PMA-390)です。

DENON社のカタログスペック通り、この周波数範囲では殆ど一定、素晴らしいほどストレート。聴いてる感じでは、まっすぐ過ぎて面白くない印象が強いです。

PMA8403は、50Hzから減衰がはっきりし、20Hzではなはだ減衰します。実際に聴いてみても、低音が足りないというよりは、一定の低音から音がない印象がありました。D級アンプだけあって、中高域まで安定してますが、クリアし過ぎる割にVoiceは奥に隠れて聞こえる感じがありました。

問題は、TDA7266ですね。これはTDA7266チップが悪いのではなくて、iPod Dockのスピーカー構成と鳴り程を鑑みて、意図的に回路調整されたようです。

スピーカー特性上、ハイパスフィルタで80Hz以下を故意に捨てたみたいです。それ以上の周波数特性はグニャグニャしながら減衰し、15kHz-20kHzあたりで瞬発してます。

視聴感は全体にもわっとしてて、ハリがなく、正直つまらんです。

このアンプは、TDA7266チップのみを取り出して、回路を組みなおしてみたいと思います。

【結論】

お手製の携帯VUメーターでここまで評価できるって、安いし、便利だし、いいですね!

これはちょいちょい活躍しそうなツールです!!^^