Recovery and restoration service:frontea online,corp.

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(4-2)コンフィグ:INSネットとCisco Voiceエンジニアリング

少しばかり間ができてしまいました。コンフィグ2回目(4-2)のお話しをいたします。

前回は、BRIからVoiceポートとダイアルピア構成のコンフィグについて説明しました。が、IP Phoneについては、そもそもどういうコンフィグでLAN接続できてるの?というところと、お話し予定のSNRと自動応答の設定がまだでしたね。

今回の記事では、同一セグメント内で、Voiceネットワークを完結するまでの足りない点を説明します。

【テレフォニーサービス(CME)】

そうですね。IP Phoneは、まずもってLAN接続で、このISRに通信できませんと、そもそも使えませんので、まずは、CMEの設定の要所を説明します。

まずは、グローバルコンフィグモードに入ります。

telephony-service
 max-ephones 8 (最大電話数、IP Phoneの)
 max-dn 48 (最大内線数)
 ip source-address xxx.xxx.xxx.xxx port 2000 (Voiceサービスを提供するサーバおよびポート)
 network-locale JP (ロケールは日本ですよ)

CLIでCMEというと、「telephony-service」になります。最低限必要なのは、このくらいです。

IP Phoneの接続限度は、ライセンス契約数までですから、ここでは8台までとなります。DNは内線番号と思ってよいです。内線番号は前回の説明の通り、代表受付用などもありますので、実機個数よりは増えますので、できるだけ増やしておきます。

「ip source-address」で、IP PhoneにVoice機能を提供するIPとポートを指定しますので、今回はISRのIPアドレスとCME標準ポートの2000を記載します。

また、IP Phoneには液晶パネルが装備されており、時刻も表示できますので、ロケールJPを設定します。

最低限、Voiceサービスの提供設定としては、ここまでしておけば、前回のIP PhoneのMacアドレスによる登録を実施すれば、電話機として機能します。

【SNR(シングルナンバーリーチ)】

こちらの用途は、屋外活動時にスマホで転送受話するためのものになります。ここでは、代表受けした着呼について、4秒で応答できない場合に、私の携帯番号に転送するようにしました。

ephone-dn  47 (1通話目)
 number 500 (内線番号)
 name daihyo 
 preference 1 (優先度1)

 mobility (SNR有効可)
 snr 080XXXX0000 delay 4 timeout 30 (4秒後に30秒だけスマホを着呼)

 no huntstop 

代表着受は、47番、48番と2回線分ありましたね。47番が使用中で電話に出れないときは、ハントは48番に回ります。逆に47番をハント中に4秒も出れない時は、誰もいないということになります。

そこで、47番が空いていて応答できない(留守)の場合に、SNRをするように設定してます。

【自動応答】

ここも、SNRと同じように代表着呼のダイヤルピア設定に追加設定を行います。

ephone-dn  47
 preference 1
 call-forward noan 600 timeout 30 (30秒経っても無応答の場合は転送)
!
!
ephone-dn  48
 preference 2
 call-forward busy 600 (話中の場合は転送)
 call-forward noan 600 timeout 30

自動応答の場合は、代表着受の2つのダイヤルピアに設定を加えます。

(これもピアパズルの謎解き分野でしょうか。)

まず、30秒経っても、47番(代表1)でも48番(代表2)でも応答できない(no answer)で、SNRでも応答できない場合は、本当に応答できない状態とみなし、自動応答用に設定したダイヤルピア600番に転送するようにしてます。

また、48番(代表2)が話中(Busy)の場合は、確率的に電話に出れる範囲にいるが、話中で今は忙しいという状況になります。そこで、48番ピアには、追加の設定を加えてます。

どうでしょう。これで実態の思惑に即した電話着呼が実現できました。これで屋内環境のVoiceネットワークは完成できました。

次回は、このエリアを拡大し、ワイドエリアからこのVoiceネットワークに参加するお話しをしようと思います。