Recovery and restoration service:frontea online,corp.

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【深淵オーディオ】環境に優しい上にACDC両方使えるトランス式デュアル電源

電源というと、昇圧・降圧を伴う発熱(熱消費)によるエネルギー無駄遣いの横綱のように感じます。

でもこの時代、電化製品を使うのが当たり前、スマホ使えないと死ねる~ってなりがち。

たかが5VのUSB充電に、いちいち100Vから発熱させつつ相当の電気を使いこんでます。

ん~、電磁気力をなるべく熱に変えずにエコに電気製品を使かってみようかな。

という大義があると、やる気もアゲアゲ。^^;

まぁ、主な用途が音響ですので、トランス式2台使って、ACACアダプターとACDCアダプターを同時に使えるようにした上で、なるべく節電(発熱しないように)する電源装置を作ります。

【筐体】

まずは、筐体のサイズ感。持ち運びはある程度できるし、生活の中でここに置けば邪魔にならず、でも色々応用が効く。

そんなのが良いですね。

21cm角x7cm高くらいで設計しました。基本は据え置き、でも片手で持ち運びできるサイズ感。

電源トランス2台で2つの仕事ができるように。例えば一つはAC電源で使い、ひとつはDC電源、これを同時使う。

また、例えば、一つはプリアンプで使い、ひとつはメインアンプで使う。

別には、一つはスマホ充電に使い、一つはアンプに使うとかね。

まずは、スケルトンで。

おおー、いいですねぇ。^^

【整流と平滑回路】

電源トランスには、豊澄さんのHT-121を2つ使います。二次側が0-6-8-10-12v 1Aまでの小さい電源トランスです。USB充電にPDできないパターンですね。><

でも、最大のメインは、自宅で聞く1~5W程度のアンプですので、こんなもんでいいです。

DC電源側をLTSpiceで回路設計していると、ブリッジと倍電圧の両方を切り替えたいなぁという欲望がでましたので、そのように配置。汗

~12V*2くらいまで、エコに使いたい欲望・・・汗

てなことで、平滑回路はC1,C2の2段にしました。^^;

後段にリップルフィルタ、定電圧回路などを入れるのに、まぁ、2200ufを直列で重ねて置けば、後から工夫ができそうなシミュレーションがでたので、ここまではこれでいきます!^^;

ヒューズは書いてありませんが、この電源は出来上がりますと用途多彩な上にフロントが複雑になります。^^;そんなことで、リスク防止のため、トランスの一次側に0.5Aと二次側に1Aを2個差し込んでます。

【残留リップル除去と定電圧化】

こちらは考えません。^^;理由は、この電源装置のDC側に繋げる機器は小電流(~200mA@12Vくらいまで)、大電流(~1A@12V)で使いたい場合にはAC電源に接続して、対象の負荷装置に合わせ、高信頼性のACDC回路を用意する形で使うからです。

そんなことでこちら。

  • 秋月電子さんの「大容量出力可変安定化電源キット LM350T使用 最大3A」 x 2
  • 中華製DC用電圧電流計 x 2
  • 中華製USB充電モジュール x 2

これらを使って組み立てます。

故障、動作不良がないかの確認をしながら、順次筐体に固定していきます。

うん、なんか大丈夫、電圧電流計の7セグパネルを見ると数字があれ?ってなりますが、まぁ、安いのでこんなもんでしょう。^^

この電圧電流計、簡単な接続方法を示すだけの説明書ですが、計器をよーく見ますと、電圧と電流の調整ボリュームがありましたので、凡そ近似に合わせることができました。

【基板などなど筐体敷設】

各部品の点検と、電源回路基板を作ったら、筐体にはめ込みます。

左右に2系統分を配置、電源回路は秋月電子の使わず、ユニバーサル基板に同様の回路を展開してます。

このキットは、「出力電圧範囲:DC1.2V~最大DC20V」の範囲で使えるように設計されてますが、私の場合、~6Vまでをトランス二次側0-6Vで、6-12Vを0-12Vで切り替えてエコタイプにしたいんですよね。その分、配線が増えるし、追加コネクタも張り付けるとなると、自由度があがるように部品転用にてユニバーサル基板配置となりました。

【出来上がりと使用感】

うん、なかなか良いです。^^

左はAC電源として動作中なのでLEDが光ってます。右はDC電源で稼働中なので、メーター表示、LEDオフになります。

これで欲しい電源形態が整いました。

安定化電源か?と言われますと、そこはちょいと微妙です。良く安定化するのは~100mAくらいまでだろうと思います。

また、2系統あるからDC正負電源がとれそうに見えますが、今回は取れません。^^;

【利用パターン】

実際に装置を繋いで試してみました。

色合いがキモイ!ですが・・・。中華製って青光がお好きなんですよね。青色ダイオードが後から出てきたということで、高級なイメージなのか、青色ダイオードの発明者が日本人だから日本受け?><

電源装置の上には、真空管プリアンプとパワーアンプ、AC12V電源とDC12Vを供給中です。

真空管プリアンプは500mA程度要求してくるようですが、こいつは信号増幅はしません。エレガントを加えるのみですね。^^;

パワーアンプは200mAまでの範囲で、家族にうるさいと言われない程度で、日常は数十mAくらいで稼働。

なかなか良い音が出てきました。

電源の応用力も申し分ないです。しばらく使用しても発熱箇所はなくて、エコに出来上がっていると思う。

(真空管は熱くなりますが・・・)

1A x 2まで、まずは良いでしょう!