Recovery and restoration service:frontea online,corp.

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(2)内デザイン:INSネットとCisco Voiceエンジニアリング

さて、最初シリーズでは、CMEを利用したVoice環境整備までを実現してみようと思います。そのうち今回はデザインと達成目標までとなります。

【デザイン】

最初に構成に利用する機器類の紹介です。左側従来品は、これまでの電話環境(除く、アクセスポイント)を構築していた既存品。追加品というのが今回導入したらどうなるの?の為の追加品です。

そして、下図がまず「CMEまでの利用範囲での完成予定図」となります。CUEは、まだ先のお話です。

NVR500(E)のDSU機能を使ってSTバス親とし、C1861(F)は子にします。(E)には、従来通りアナログ電話機一台とFAX一台を接続して、ひとまず従来環境は確保します。

(F)にはAPを接続し、今回の目的の一つであるワイヤレスIP Phone(D1,D2)を参加させます。

次いで(F)のFXOポートを使って、ちょいと賢そうなアナログ電話機(B)を接続します。はい、今回のもう一つのキモとして、留電用(自動応答)に(B)を利用してみようと思います。

また、緊急連絡網の更なる確保のためにSNR(シングルナンバーリーチ)機能を使って、(G)も着受候補に採用します。

【達成目標】

そこで、今回の達成目標は、次のように定めて見ました。

  1. (A)、(B)できちんと外線発信・着信できること
  2. 同じく(D1)、(D2)できちんと外線発信・着信できること
  3. (C)でFAX用に外線発信・着信できること
  4. (D1)、(D2)、(B)で内線通話できること
  5. (D1)、(D2)で着信または発信した外線電話を指定の内線に転送できること
  6. (D1)、(D2)で応答できない場合に、(G)に転送できること
  7. (B)で指定のタイミングで自動応答(留守電)が作動すること

従来構成では、有線アナログ親機のぶら下がり無線子機での利用でしたから、2の「Wireless IP Phoneができる」だけでも従来構成にはなかったことです。最小限の投入機器で構成できるとなると私的には一つの解が得られることに繋がります。

(従来構成でアナログ電話機にSIPアドレスを割り振って内線しててもあまり活躍できる場面がなかったですからね。)

6,7はCUEへ繋げる手前の機能となります。

6では、室内応答が難しい場合に、「各内線電話毎に指定の外線電話着受をスマホ(携帯電話)で着呼・着信」できれば、相手先が緊急の要件で電話すべき番号をISDN外線番号に統一できますので、大変ありがたい機能となります。

(以前の環境では、内線電話毎ではなく契約回線毎に外線着受転送でしたので、小ありがたい状況でした。)

また7によって、「夜間帯指定やディレイ応答での自動応答」が、Telephony Service/CMEの構成で旨く構成できれば、また一歩利便性の高まる解が得られることになります。

こちらも従来は、夜間帯や土日になったら「電話機(B)の留守電ボタン」を押してセットするようなことでしたので、意外と忘れますし、面倒になるとセットしなくなります。セットしないと時間外電話を取らざる負えないところもありますから。

自動応答セットが簡易なりにもできたらうれしいですね。

次回は、設定の直前として、このコール制御モデルをパズル図謎解き風に紹介しようと思います。